みなさんは「若宮正子さん」という方をご存知でしようか。
若宮さんは1935年生まれですが、定年退職後でもパソコンがあったら友達と交流できると思い,独学でパソコンの学習を始めたそうです。その後プログラミングも学習し、81歳でゲーム用のアプリを制作しました。88歳の現在、若宮さんは、「人間は人工知能(AI)とどう付き合っていくべきだろうか。人間にしかできないことは、それは創造すること、新しいことに挑戦することだと思います。」と話しておられました。
また、若宮さんは、「実り豊かな人生を楽しむために必要なことは“つながる力”です。たくさんの人に囲まれて、多くの人から学んで、多くの人の役に立つことが大切です。」とも述べています。

私が小学校に勤めていた時、シニアボランティアの方から月に数回、絵本の読み聞かせをして頂きました。ボランティアの方3名が1グループとなり、1年生から6年生までの学年・クラス別でのおよそ15分間の読み聞かせでした。終了後は会議室に集まり、当日の報告と課題を話し合いました。ボランティアの方は朝8時30分までに学校に来て頂くのですが、1時間以上かけて来てくださっている方もいました。「大変ではないですか。」とお聞きすると「お子さんたちの笑顔を見ると、また頑張りたいという力が湧いてきます。」といってくださいました。読み聞かせを通した活動からは、仲間との交流や子どもたちとの繋がりも生まれていたようです。
生涯学習の場として148名で出発したシルバー大学も、昭和59年から令和5年までの40年間、地域に根付いた役割を果たし、活動の輪を拡げてきました。60代から学び続け、100歳を迎えた2名の学生さんが「長寿賞」を受賞したことにも感動を覚えます。何歳になっても学ぶ姿勢を持って頂きたいと願っています。
私も区内の図書館で、5年ほど読み聞かせボランティアをしておりますが、これからも自分の生涯学習のひとつとして続けていきたいと思います。